JPCERT/CCは2026年10月23日、国内組織で相次ぐ不正アクセスの注意喚起に、AIを使う侵入テスト基盤を悪用した攻撃試行を「ケースE」として追加しました。主な標的は公開Webアプリで、インターネットに公開されたWSUSサーバーへの試行も含まれます。
注意喚起では、Cairn、CyberStrikeAI、ARTEXなどの基盤が挙げられています。同日の更新では、管理用APIへの不正操作を扱うケースBにも、送信元IPなどが追記されました。
ケースEで観測された攻撃
JPCERT/CCはケースEで、Webアプリの脆弱性を探して悪用を試みるアクセスや、管理不備を突いて環境設定ファイルやバックアップファイルの窃取などを狙う攻撃を確認しています。
WSUSに対しては攻撃試行が確認されたという記載にとどまり、使われたCVEや詳しい手口、侵害の成否は示されていません。
公開範囲と更新状態を点検する
JPCERT/CCは汎用対策として、不要なサービスや管理機能のインターネット公開を停止し、既知の脆弱性には修正版を適用するよう推奨しています。従業員向けシステムやBIツールも点検対象に挙げています。
WSUSを運用している場合も、外部から到達できる構成になっていないか、公開が必要か、更新が適用されているかを確認してください。Webアプリでは、環境設定ファイルやバックアップを外部から取得できないかも点検してください。
送信元IPアドレス9件は注意喚起本文で確認
ケースEには9件の送信元IPアドレスが掲載されています。全件と、一部のIPに付いた観測日・推定稼働日(日本時間)は注意喚起本文で確認できます。
JPCERT/CCは、掲載期間外にも攻撃試行の可能性があるとしています。期間を限定せず過去のログを調べる際の手掛かりにしてください。また、掲載IPは調査時点では正規利用されている可能性もあるため、アクセス先や操作内容と併せて確認してください。

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